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不揃いが強い

以前に新聞に掲載されていたコラムの紹介です。

神社・仏閣の建築や修復に携わる宮大工の小川三夫さんについて書かれていました。

小川さんは法隆寺宮大工であった西岡常一さんの唯一の内弟子として修行しました。

今までは徒弟制度を踏襲し、100人以上の弟子を育ててきました。

しかし小川さんは「育てたのではない」と言います。

「育てたのでなく弟子が自力で育つ環境を用意しただけ。

よくあるように懇切丁寧な指導では、自分で考えることができないひ弱な人間が出来てしまう。

教えずに放り出し、本人が這い上がっていくようにしなくてはダメだ。」と説きます。

「弟子に簡単に教えたりするのが当たり前になると、何かできないと『教わっていません』というふうになる」

「教わらないで自分で苦労して考えた弟子はその限界を乗り越えられる。」

「放っておいて気づくまで待つということをしていかなくちゃ、人なんか育っていかない」


また小川さんは「木も人も不揃いでないと強くならない」と言います。

「昔は木を上から下に引く鋸がなかった。だから縦に木を割る。

そうすると木は生まれたままにしか割れませんから、どれといって同じものはない。

そのような不揃いの木の方が1本1本に強みを生かして支え合っていける。

それだから建物は強くなる。」

確かに古民家の梁などを見ても、曲がった梁同士が組み合わさっているのを見ます。

それは梁の木の曲がりを生かしているのです。

現代は製材機で簡単に木の繊維を切ってしまうから弱いのです。

確かに真っ直ぐな木の方が細工しやすいのですが、木の力は削がれてしまいます。


小川さんのコラムを読んで、人を育てるということを改めて考えさせられました。

子育ても社員教育も同じですね。
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